9月に入り酷暑も落ち着いた今日この頃。

秋は読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋…とどんなアクティビティをするにも

うってつけの季節ですね。

 

しかし油断はできません。

食欲の秋」でもありますから…!

 

社会人になってからは学生の頃に比べ運動量が圧倒的に減り、

かつお酒などの誘惑の場が多くなることもあり、お腹周りがぽっこりでてしまった、

そんな経験は四人に一人くらいはあるんじゃないかなと思います。

 

(かく言う私もそのうちの一人です)

 

実際、公益財団法人生命保険文化センターによると、

日本人20代男性の25.7%がBMI25以上の肥満と診断されているそうです。

結構な割合ですよね。。。

 

厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20歳以上の人の肥満の割合は男性31.3%、女性20.6%となっています。

年代別にみると、男性では50歳代が36.5%と最も高く、次いで40歳代が34.6%となっています。
一方、女性は70歳以上を除いて年齢が上がるにつれて肥満者の割合が高くなり、60歳代で24.2%と最も高くなっています。

肥満者の割合は、男女ともこの10年ほどほぼ横ばいで推移しています。

 

出展:肥満の人の割合はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター

 

フットサルを定期的にやる身としては、どうにかならないのか、

そもそもフットサルは健康にいいのか?とちょっと気になっていたので、

今回はフットサルを健康効果の関係性をリサーチしてみました!

 

リサーチにはやっぱり海外論文が一番

 

 

まずはどこからどうやって調べるか、ですが、

信憑性の高い情報を得たい時には海外論文からリサーチするのがやっぱりいいです。

 

もともと自分は英文科卒ということもあり、卒論も英語で書いていたのですが、

日本語の論文よりも海外論文の方が圧倒的にデータ量・研究量も多く、

各種比較、引用しやすいです。

 

もちろん日本語で検索かけた方が正直楽ですが…

中には一個人の意見でしかないものもありますし、

企業が自社技術の啓蒙として発信しているものもあり、

情報の信頼性としてはどうなのかな、と思うものも散見されます。

(日本は2ちゃんねるという文化がある国ですからね)

 

海外論文を検索する際はGoogle Scholarを使うと便利です。

 

 

“Impact of Futsal and Swimming Participation on Bone Health in Young Athletes”

 

 

早速Google Scholarで”futsal health”と入れて調べたところ、1本記事を見つけました。

 

「若手選手の骨の健康における、フットサルと水泳の影響」

 

(和訳のセンスがなくて申し訳ないです)

 

Journal of Human Kinetics(ジャーナル・オブ・ヒューマン・キネティックス)という

専門誌に掲載されている論文で、2017年と割と新しめだったので持ってきました。

 

Journal of Human Kinetics

 

The Journal of Human Kinetics is an open access interdisciplinary periodical offering the latest research in the science of human movement studies. This comprehensive professional journal features articles and research notes encompassing such topic areas as: Kinesiology, Exercise Physiology and Nutrition, Sports Training as well as Behavioural Sciences in Sport. The journal publishes original papers, invited reviews, short communications and letters to the Editors. Manuscripts submitted to the journal must contain novel data on theoretical or experimental research or on practical applications in the field of sport sciences. The Journal of Human Kinetics is published in March, June, September and December. We encourage scientists from around the world to submit their papers to us.

 

出展:Journal of Human Kinetics

 

ジャーナル・オブ・ヒューマン・キネティクスは、人間の運動研究科学における最新の研究を提供するオープン・アクセスの学際的定期刊行物です。この包括的な専門誌には、運動科学、運動生理学と栄養、スポーツトレーニング、スポーツにおける行動科学などのトピック分野を網羅した記事や研究ノートが掲載されています。本ジャーナルでは、オリジナルの論文、おすすめレビューを編集者に公開し、コミュニケーションを図っています。ジャーナルに提出された原稿には、理論的または実験的な研究に関する、またはスポーツ科学分野の実用的な応用に関する斬新なデータが含まれていなければなりません。 Journal of Human Kineticsは、3月、6月、9月、12月に出版されています。ぜひ、世界中の科学者の方々は奮って作成された論文を提出いただきたいと思います。

 

和訳:Google翻訳および随所意訳

 

本論文では「骨粗しょう症(Osteoporosis)」について問題定義しており、

その予防のためには幼児・青年期における

“high-impact or odd-impact loading”を伴う運動がよいと述べています。

 

そんな中でフットサルは世界中で男女ともに人気のあるスポーツであり、

かつ、急な方向転換、スタート、ストップ、ジャンプおよびキックなど

様々なタイプのモーションを含むスポーツなので、骨への影響もいいのではないか、と

仮説を立てて研究したというわけです。

 

被験者は以下の3タイプに分けています。

①フットサルプレイヤー。週4時間の練習を6年続けた28名のグループ。

②スイマー。週9時間の練習を6年続けた20名のグループ。

③コントロールグループ。つまり3年以上特別な運動をしていない22名のグループ。

 

 

気になる研究結果は…?

 

 

結論としては、フットサルをやっている被験者はその他の被験者に比べ

骨密度、骨ミネラル含有量が高いことが判明しました。

 

aBMD (g/cm2)(骨密度)

フットサルスイマー

コントロールグループ

Lumbar spine
(腰椎)
0.95 (0.18)0.80 (0.13)0.79 (0.13)
Pelvis
(骨盤)
1.17 (0.21)0.91 (0.12)0.98 (0.10)
Lower limbs
(下肢)
1.21 (0.19)0.97 (0.10)0.99 (0.09)

 

aBMC (g)(骨ミネラル含有量)

フットサルスイマー

コントロールグループ

Lumbar spine
(腰椎)
51.07 (16.53)40.19 (12.47)40.50 (10.53)
Pelvis
(骨盤)
299.5 (110.61)170.02 (55.82)183.11 (46.78)
Lower limbs
(下肢)
427.21 (117.11)300.13 (76.42)312.26 (61.86)

 

特にミネラル含有量は全然違いますね!

 

そして結論としてこう締めくくられています。

“Futsal players showed a higher bone mass at all skeletal sites compared to swimmers and control participants, which may have clinical relevance in terms of promoting bone health and help prevent future development of osteoporosis in adulthood.”

 

フットサル選手はスイマーおよびコントロールグループと比較するとすべての骨格部位でより高い骨量を示しているが、そのことは骨の健康を促進し、成人期の骨粗鬆症の将来の発症を防ぐことと臨床的な関連がある可能性を含んでいる

 

和訳:Google翻訳および随所意訳

 

(ちなみに補足すると水泳は水中で浮力があることもあり、骨への影響が少ないみたいです。)

 

 

いかがでしょうか。

おそらく過去ブログ中1、2番目に入るくらいリサーチしたと思います(笑)

 

また別のデータもたまたま見つけたのですが、

20代の筋肉量で一生が決まるみたいなこともありましたし…

調べると色々つながって面白いなと思いますね…

 

健康効果のあるフットサル。

ただし前提としては継続することが必要です。

でも一人だとなかなか継続しないもの…と思います。

だからこそ、TSGで体を動かす習慣を作ってくれればと思います!

 

ぜひ環境をうまく活用してください!

カテゴリー: 健康ハック

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